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森田のワンポイント・コラム Vol.26

~オミクロン株感染拡大防止への取り組み~

 

大変遅ればせながら、2022年も宜しくお願い申し上げます。SCT1%CLUBの森田です。

私が12月号のメルマガで懸念をお伝えしたことが現実となってしまいました、オミクロン株の感染拡大のことです。年明け最初のメルマガなのに新型コロナウィルス感染症についてお話をすることになるのは大変遺憾です。

マスコミ等で報道していることを私がお話をしても仕方が無いと思いますから、そうでは無いことを幾つか。

1.BCPの運用による経済活動の継続

現在、新型コロナウィルス感染症は『一類感染症=国が治療費等を負担する代わりに国民は国や都道府県の指示やお願いに応じなければならない』に区分されています。オミクロン株は死亡や重症化のリスクが低くても感染力が強いために感染者と濃厚接触者を急増させると国や都道府県の指示により感染者や濃厚接触者は一定期間の『隔離』をしなければ

ならないという仕組は『一類感染症』に区分されているからです。国や都道府県の指示は市民個人に対するものばかりではありません。

法人に対する指示の代表的なものがBCP=事業継続計画、の運用です。運用というのですからすでに策定されていなければなりません。

物流業界の場合、国=厚生労働省及び国土交通省からBCPの策定と運用は継続的に指示されて来ました。ひとつは、災害時のBCP。地震災害時、台風災害時、のBCPが主なものになります。もうひとつは、感染症拡大時のBCP。新型インフルエンザのBCPです。2020年1月に国内で新型コロナウィルス感染症α株の感染拡大が始まった頃、国は新型インフルエンザのBCPに倣い新型コロナウィルス感染症のBCPを策定・運用することをお願いしました。しかし、多くの法人が災害時と感染症拡大時のBCPを策定しておらず、昨年のデルタ株による第5波まで放置状態。日本の新型コロナウィルス感染症対策の基本姿勢は、日本国民の自律性・社会性・協調性を信じて自由を尊重し、いわゆる、強制力をもったロックダウンのようなことはしない、です。つまり、今、多くの人が騒いでいる「国は経済活動を止めないようにしなければダメだ」というコメントは可笑しな話なのです。自律性と社会性と協調性を発揮して策定されたBCP=事業継続計画を各団体協会の旗頭の下で企業個社が策定し、運用することにより『経済活動を止めない』を実現するのが正しいことだからです。国や都道府県に何とかしろ!と声を上げれば上げるほど「うちの会社はダメな会社、社長の私はダメな人」と自ら発信しているのと同じなのです。私は経営コンサルタントという立場です。BCPの策定と運用の指導・支援・一部代行、など災害時においては経験と実績を重ねてきました。感染症拡大時については、幸いにも国内で新型インフルエンザ感染症の感染拡大が無かったので運用の経験と実績はありませんが、策定の経験と実績があったため、新型コロナウィルス感染症のBCPにおいても、いくつかの運送会社と一緒に策定をしています。今こそ、BCPの運用が必要です。すべての企業がBCPを運用することにより、新規感染者や濃厚接触者の拡大防止と人員不足による経済活動の停滞を防ぐことができるのです。ワクチン、検体採取器具、検査、が足りない、間に合っていない、を嘆いても生産待ちの状況は変わりません。経済活動については業界団体と企業が主役となって動かして行く!が正解。SCT1%CLUB会員の中から、手本見本となる企業が出てくれることを期待しています。

 

2.効果的な予防と早期発見早期対応

オミクロン株は季節性インフルエンザ(5類感染症に区分)と同様の効果的な予防方法があります。季節性インフルエンザの感染拡大時期、医師の間では「業務時間中のこまめな飲水」が常識となっています。インフルエンザウィルスは口中や咽頭部の手前に着いて、増殖をし、一定の数量になると『感染』、一定の数量になると『症状の悪化』が起こります。

これは、オミクロン株も類似のようです。そこで、殺菌や消毒に効果があるカテキンを含んだ『緑茶』を15分に1回くらいの頻度で少量を口に含み、ゆっくりと飲むことがオミクロン株の感染防止策として有効であろうと医師たちは知っているのです。しかし、エビデンスを取るために時間を割くことはしないため、エビデンスが無いことを臨床医は公開しないため、マスコミなどから発信されることが少ないのです。『職場や仕事中は、15分に1回くらいの頻度で緑茶を少量、ゆっくりと飲む』を社員等へ通知、実践できるように企業は社員等をサポートする、に取り組んで欲しいです。もうひとつ、習慣になっている人は少ないですが、予防効果があるのは『鼻うがい』だと言われています。『鼻うがい』が怖いとか嫌だという人も多くいると思いますから『石鹸による洗浄と消毒をした両手をお椀の形にして水道水を溜めて、鼻を入水させ鼻から息を出しブクブクする』をお勧めしています。ただし、1回ブクブクした手をそのままで2回目ブクブクをすることはリスクがありますので、2回、3回、とブクブクをする場合には、都度、手の消毒を行うように留意して下さい。鼻孔手前にあるウィルスが鼻孔の奥深くに入ってしまうことを防げば感染や症状の発症を防ぐことに繋がります。

次に早期発見早期対応についてお話します。早期発見は「いつもと違うな」に気が付くこと=感染前、だけど、感染とは呼べないウィルス量がが体内にある、と何かいつもと違うことが発生しますので、それに気が付いて対応することが必要なのです。オミクロン株の代表的な症状は咽頭痛、咳、発熱、頭痛、倦怠感、関節痛、と言われています。例えば、「喉が痛いな」と感じたら、それは、既に感染している可能性が高いですが「喉がムズムズするな」であれば感染していないけど微量のウィルスが体内にあるかもしれない、のようになります。熱も37.5度を超えたら既に感染している、平熱を少し上回っているであれば、まだ、感染はしていない、のような考え方です。「いつもと違うな」に早く気が付いて「いつもと違うときには仕事を休ませ、頻度高く手洗いうがい消毒、栄養補給、睡眠、など、しっかりと休養をさせながら、感染し症状が出た時へ備える(家庭内+仕事面)」を実行することが、今できる感染拡大防止と濃厚接触者増加防止の最良の施策であるとお伝えします。なお、抗原検査は体内にウィルスが有るか無いかを判断する検査ですからウィルス量は判定できません。従って、感染確認をするために適切では無いと指摘する専門家も数多くいるのです。PCR検査はウィルスの有無とウィルス量を判定できる検査です。高精度PCR検査と呼ばれる検査は感染リスクのあるウィルス量の場合に陽性と判定できるように検査試薬を調合していますので、オミクロン株の早期発見早期対応に最も適しています。インターネットで国や都道府県が認証している検査会社を探してみましょう。SCT1%CLUBでは、東京港ロジオミクス株式会社の高精度PCR検査を推奨しています。PCR検査をお求めであれば、SCT1%CLUB事務局の太田までお問合せ下さい。

 

オミクロン株の感染拡大ピーク、国は2月10日頃、東京都は2月7日頃、という推算の下に1月21日にまん延防止重点措置が発出されました。公式発表はしていませんが、国は2月24日、東京都は2月18日に修正をして対策を講じることを1月26日に決定しています。このことから分かるように、国にも都道府県にも客観的根拠をもった施策を講じる能力が不足しており、また、ワクチン以外に頼れる予防策は用意していません。経口薬や点滴治療は予防では無く、事後対応ですからね。『自分たちのことは自分たちで!』

今こそ、我々中小企業の経営者や経営幹部の底力を魅せつけて、市民に注目して貰い、人材確保に結び付けて参りましょう。

 

本号は以上です。

なお、2月8日(火)15時30分から、2022年度第5回成長支援オンラインセミナーを予定しております。

まだ、お申込み受付しておりますので、お電話でも構いませんからSCT1%CLUB事務局の太田までお問合せ下さい。

 

 

 

 

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