社労士の労務管理アドバイス Vol.27
こんにちは。社会保険労務士&かんじょう経営パートナーRの井下英誉です。
今月は私から労務管理に役立つ情報をお伝えします。
皆さんの会社でも働き方改革や生産性向上のための取り組みを実施されていると思います。
では、社員一人一人がこれらに主体的に取り組むために、最も重要なことは何だと思いますか?
イソップ寓話にも登場する3人のレンガ職人の話を皆さんも聞いたことがあるかもしれません。
この話から、社員が主体的に仕事に取り組む秘訣を考えてみたいと思います。
【3人のレンガ職人】
炎天下にレンガを積んでいる3人のレンガ積み職人のそばを、旅人が通りかかりました。
旅人は、3人のレンガ積み職人に「あなたは何をしているのですか?」と声をかけました。
その問いに対する答えは三者三様でした。
1人目のレンガ積み職人はこう答えました。
「私は、親方の命令に従ってレンガを積んでいるんだ」
2人目のレンガ積み職人はこう答えました。
「私は、レンガを積んで、高い塀を造っているんだ」
3人目のレンガ積み職人はこう答えました。
「私は、レンガを積んで立派な教会を造っているんだ。この教会が完成すると、施主や多くの人々はとても喜ぶだろう」
この3人の中で働き方や生産性を高めるために主体的に仕事の「やり方」を工夫するのはだれだと思いますか?
それは、なぜだと思いますか?
この3人の違いこそ、仕事の「目的」や「あり方」です。
最近の経営におけるキーワードを拝借すれば、「パーパス(存在意義)」です。
では、質問です。
皆さんの会社では、パーパスが明確になっていますか?
皆さんの会社では、パーパスが言語化されていますか?
皆さんの会社では、パーパスが社員さんと共有できていますか?
「やり方」が変わっても「あり方」は変わらない。しかし、「あり方」が変われば「やり方」は無限に変わる。by井下英誉
コロナ禍により、社会の考え方も仕組みも大きく変わりました。
そんな時代の転換期だからこそ、「やり方」より「あり方(パーパス)」が重要だと思います。
上記質問に「No」がついてしまった皆さんは、是非、「あり方(パーパス)」について考えてみることをお勧めします。
このテーマについて、もっと詳しいお話を聞きたい方は、事務局までご連絡ください。