森田のワンポイント・コラムVol.9
森田のワンポイントアドバイス 第9回
緊急事態宣言の解除が5月25日、都道府県を跨ぐ移動の解除が6月19日、それから1か月も経たないうちに新規感染者数の増加が始まってしまいました。
「新型コロナウィルスとは共生しなければならない」と改めて痛感したところです。
私はこの4か月くらいの期間で3回ほど発熱や喉の痛みなどの風邪のような症状が出ました。
幾つかの持病を持つ身としては、自身の身を守るためと同時に万が一にも私が感染元にならないように最善の策を講じております。
みなさんも『変に慣れてしまわない』ように、基本に忠実な3密防止と手洗いが、感染しない!感染させない!ために必要な新しい当たり前であると自覚した業務管理、労務管理を推進しましょう。
それでは本題へ、前号では高校卒業の新人採用についてお伝えしましたが、本号では社会性の高い人材を採用するためのポイントについて考えてみたいと思います。
まずは『社会性』とは何か?を共通の理解にしましょう。
社会性とは人が生きる(&活きる)ために必要不可欠なものです。
広辞苑によると社会性とは
①集団をつくって生活しようとする性質。
②とじこもるのでなく、周囲の人々と交際しようとする生活態度。社交性。
③社会的な問題への関心があること。また、社会的な問題を提起する力があること。
と解説されています。
これで社会性が共通の認識になりました。
もちろん、社会性を発揮することが不得意な人もいます。
もしも私が「人はすべて社会性を発揮することが得意にならなければならないか?」と問われれば私は「いいえ、しかし、社会性を発揮する努力は必要」と答えます。
しかし、ここまでの話に何か違和感を覚える人はいませんか?
それは、うちの会社で働いている乗務員たちには、
・チームで仕事をすることを望まない
・社交性を発揮する努力していない
・個人的な身近な問題への関心は高いが会社や世の中にある問題への関心は低い
という傾向の人が多いな・・・のように思えるからではありませんか?
もしくは、「乗務員に社会性を求める必要はあるのか?」のように考えているからではないでしょうか。
乗務員は『車という個室』で長時間過ごす作業が多いため、独り作業を悪いストレスにしないことは重要なことです。
これは、ストレスマネジメント(=メンタルヘルス対策)が重要であるということ。
しかし、「独りが楽だから」「独りのほうが良い」という考え方の人を採用することとは違います。
・健康で元気、明るい
・挨拶がきちんとできる
・コミュニケーションがとれる
・ルールやマナーを守ることができる
これらは、求人募集で良く見かけること。
そして、企業が従業員に対して社会性の発揮を求めている証拠なのです。
それでは、社会性の高い人、を採用するにはどうしたら良いのでしょうか?
まず、『経営理念、経営方針、経営計画等が社会性を発揮した結果により適正利益を獲得することである』と示して下さい。
そして、『経営計画をコンプライアンス違反無く実現する』と示して下さい。
最後に、『経営理念、経営方針、経営計画等を実現する主役は従業員である』と示して下さい。
これらは経営者の役割と責任です。
ここから先は『労務管理、特に人事制度を求職者へどのように魅せるか』という課題の克服になりますので、経営者は労務管理の責任者と共に取り組む必要があります。
労務管理、特に、安全衛生管理(主に過重労働防止)、と人事制度(等級、評価、処遇、教育)、特に評価制度については、次号以降で詳しくお伝えしたいと思います。
お楽しみにして下さい。
最後にお知らせです。
SCT1%CLUBの会員特典、動画研修のラインナップが拡充されます。
「アフターコロナと働き方改革への対応~変化~」(2020年7月)
「離職防止~変化できる人材を手放さない~」(2020年9月)
「採用向上~変化できる人材を獲得する~」(2020年11月)
「営業向上~ホワイト企業へ変化する~」(2021年1月)
また、下記の日程でオンラインライブセミナーも開催します。
ご都合をご確認の上、ぜひ、ライブを聴講して下さい。※オンデマンド対応も予定しています。
8月26日(水)13時15分~14時30分 「働き方改革関連法 同一労働同一賃金制度を学ぶ」
10月14日(水)13時15分~14時30分 「社会性が高い人材を惹きつける人事制度を学ぶ」
12月16日(水)13時15分~14時30分 「社会性の高い人材を惹きつける求人申込書を学ぶ」
2月17日(水)13時15分~14時30分 「質の高い荷主と労働力を惹きつける健康経営優良法人認定を学ぶ」
8月26日のオンラインライブセミナーでは、会員対象のキャンペーンもご用意しました。
近日中に事務局からご案内が届くと思いますので、ご確認下さい。
また、労務管理の責任者や担当者向けの実務講習会もオンデマンドで提供致します。
「同一労働同一賃金制度対応 均等/均衡待遇規定の作成」(2020年9月)
「厚労省の職業能力評価を活用した評価ルールの策定」(2020年10月)
「求人申込書、300文字×3か所の作文と青少年雇用情報欄の記載」(2020年12月)
「心身の健康づくり計画と過重労働防止計画の策定」(2021年2月)
オンデマンド(動画)やオンラインライブによる教育研修サービスを有効活用して、雇用対策レベルをステップアップしましょう。