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森田のワンポイント・コラムVol.5

『コロナ倒産』コロナウィルス問題に伴う経済活動の縮小または停止を原因とした企業倒産を指す言葉です。

これは私にとっても他人事、対岸の火事、ではありません。

私はセミナーや集合研修など多くの聴講者、受講者を対象にする仕事が半分、マンツーマン、もしくは、数名を対象にするコーチングやカウンセリング、コンサルティングが半分、のような内容と割合で事業活動を行っています。前者の仕事は延期、もしくは中止が相次いでいますから経営者としては一大事です。物流事業者は荷主や取扱品目によりコロナウィルス問題による被害の大小は異なると思いますが、このような大ピンチの時でも小さなチャンスはあるものです。

そのひとつに『中途採用』が挙げられます。

既に中堅大手企業はリストラに着手しており、それは、新卒の内定取消問題にまで及んでいます。切られる順番、一般的には『派遣』『定年再雇用』『パート・アルバイト』『契約』『正社員』という順番のようです。バブル崩壊、リーマンショック、過去に大きな経済問題が起こった時に多くの労働者が『正社員で働く安心感』を求める傾向が強くなり公務員人気が高まるようなことがありました。特に30代40代の子育て中の労働者たちは、企業の規模や実績よりも目の前で正社員として雇用されることを重視して再就職や転職の活動をします。

また、中小企業でも一時的に泣く泣く労働力を手放さなければならない業種があります。報道されているように『旅行代理店』『観光バス・観光タクシー』『ホテル旅館』『飲食』『製造』『建設』などが該当します。これらの業種で働く人たちは普通自動車運転免許を保有している割合が高いと言われています。

つまり、現在はリストラの危機となっている、または、なりやすい業種業界で働いていた(働いている)33歳以上の普通自動車運転免許保有者を乗務員として正社員雇用しやすい時期なのです。

このような理由から、コロナウィルス問題により売上利益にマイナスを来たしていない、悪い影響は受けていない、という企業は中途採用による労働力不足を解消するチャレンジをするべきでしょう。しかし、やみくもに媒体や広告を使っても成果には繋がりません。『採用ターゲットに自社の求人募集広告を届ける方法』と『採用ターゲットに選ばれる条件の整備』が必要です。『選ばれる条件が整備されているか否か』はSCT1%CLUBの会員レベルにより知ることができます。『雇用対策レベルチェック』で『安心経営レベル』でなければこのようなチャンスを活かすことは難しいです。『成長経営レベル』であれば『選ばれる条件が整備されている』と言えます。従って、会員のみなさまには『成長経営レベル』を目指した労務管理の向上に励んで頂きたいとご提案をしているのです。会員特典の『コンプライアンス診断』を実施して貴社の担当コンシェルジュと一緒に『安心経営レベル』を実現して下さい。合わせて会員特典の『採用関連診断』をご利用頂くこともお勧めします。そして、2021年4月1日までに働き方改革関連法の『同一労働同一賃金制度の遵守』=『均等均衡待遇規定(規程)』の整備と遵守が可能な労働実態の実現に向けての準備を開始して下さい。

最後に、成長経営レベルには無いという会員のみなさまを含み『今、適した中途採用の方法』についてアドバイスします。

1)採用担当者を決める

2)スマホ対応の採用ページを設置、運用する

3)求人に関するメールでの問い合わせや資料請求を可能にする

4)ハローワークへ求人票を出す

5)地域密着型の求人媒体を活用する

6)厚労省の再就職支援事業で再就職支援事業者を務める企業のサービス(無料職業紹介)を活用する

この手順で貴社の求人情報を発信することをお勧めします。

個社別のご相談は会員特典の『労務相談窓口』から森田をご指名でご相談下さい。次号、4月の第6回目は『改正労働施策総合推進法』、つまり、パワハラ法について書きたいと思います。人の異動がある年度はじめの4月~6月はハラスメントによるトラブルが多い時期です。『改正労働施策総合推進法』、2020年6月1日時点では中小企業は努力義務(2022年6月1日から義務)ですが、荷主や取引先に大手企業や行政関係がある場合には『右に倣え』の要請が出ることが想定されます。

次号のメルマガもお楽しみに・・・

 

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