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森田のワンポイント・コラムVol.8

森田のワンポイントアドバイス 第8回

本号と次号は人材採用をテーマに考えてみたいと思います。

本号では高校卒業の新人採用について考えます。

物流業界からは「高校生を採用したって免許を持っていない人も多いし、即戦力では無いから」というネガティブな意見が聞こえてきます。

しかし、即戦力の採用こそハードルは高いのです。

無論、免許さえ持っていれば良い=即戦力、という定義であれば話は別です。

免許さえ持っていれば良い=即戦力の定義で人材採用をする企業は乗務員を運転手、つまり、運転する道具という視点で使っていると思われても仕方がありませんね。

会社のために頑張ろう、仲間と一緒に頑張ろう、社会のために頑張ろう、という人材に巡り合うことは難しく、結果、経営計画を達成することなど出来るはずがありません。

免許を取得出来ない年齢でも任せたい職務や役割は沢山あります。

それは補助作業員的な役割だけではなく、社内のインフラ整備や情報の管理、広報や採用に関すること、などいわゆる人事や総務の役割です。

特にIT、IoT、AIのような新しいサービス等を活用して業務環境を整えることは必要不可欠ですが、長年乗務員を務めてきたベテランが最も苦手とすることでもあります。

従業員数10名前後の企業も人事や総務の役割は必要不可欠です。

みなさんには、ぜひ、満18歳の採用を計画的かつ継続的に行うことに興味をもって頂きたいです。

私には高校新卒採用と50歳以上のキャリア採用による組織構築と人事戦略のノウハウがあります。

ご興味ございましたらお問合せ下さい。

また、現在、高卒及び専門卒・短大卒の新卒採用が慣例となってる業界が新型コロナウィルスの影響により『採り控え』を始めました。

これは、この先5年程度は続くものとみられています。

この状態は物流業界にとっては大きなチャンスです。

異業種のライバルたちが採り控えしている間に優秀な人材を獲得しましょう。

そこで、高校新卒の採用のルールについて説明しておきます。

高校新卒採用は国及び都道府県が定めたルールに従う必要があります。

2021年3月卒業見込みの高校生の採用ルールは新型コロナウィルスの影響により急遽、6月12日付けで変更されました。

その採用ルールですが、まずは、『求人申込書』等をハローワークへ登録(2020年1月から求人申込書等はインターネットシステムで提出できるようになりました)または提出することとなっています。

『求人申込書』等は6月20日を目途に登録または提出をします。

この『求人申込書』等の記載にも高卒新人を対象とした場合ならではのノウハウがあります。

例えば、「大型トレーラーを運転してコンテナ貨物を運搬する仕事です」のような説明表現では高校生の目には止まり難いのです。

また、就職先選びの主役は本人よりも保護者、特に母親です。

母親目線で観た時に「我が子を安心して勤めさせることができる」と感じて貰えるような説明表現が重要なのです。

そして、採用活動の解禁日は7月1日です。

一般的には7月1日にハローワークへ出向き高校へ提出する『求人申込書』等の写しを受け取り、必要部数を印刷して、企業PRの資料や企業説明会、職場見学会、インターンシップ、採用試験などの案内をセットにして、7月3日までの期間でターゲットとする高校(現在、働いている従業員=OBやOGの母校が優先順位1位)をOBやOGと人事の担当者もしくは経営者が一緒に訪問して就職課の先生に提出(訪問できない高校へは郵送=宅配便では無く、親書を郵便で)します。

これらの案内により、7月下旬から9月中旬までの期間で企業説明会、職場見学会、インターンシップ(職業体験)、などを複数回開催して、採用試験希望者を囲い込みします。

参考までに今年は新型コロナウィルス感染を懸念して企業説明会、職場見学会を集合形式(会社へ招いて開催)で開催するだけでは無く、ZoomやYouTubeなどを駆使したオンライン形式でも開催する企業が増えており、オンライン形式でも開催する企業は学生想いの良い会社だと評価されています。

みなさまもオンラインを活用した求人にチャレンジしてみましょう。

次は採用試験ですね。

高校新卒の場合、採用試験は一次募集と二次募集に分けて実施します。

高校生は一次募集では企業を1社だけしか選ぶことが出来ません。

二次募集では企業を複数選ぶことが出来ます。

一次募集の採用試験は10月16日が解禁日です。

従って、ほとんどの企業が10月16日に採用試験を行います。

また、二次募集の受付は都道府県によりルールが異なりますが、10月26日の週から受け付ける企業が多いと思われます。

採用試験の内容や方法にも応募者を多く獲得するための成功方程式があります。

例えば、合否通知について『求人申込書』にも記載欄がありますが、試験後2日以内に通知が常識となっており、3日以上掛かる企業(大手企業を除く)は選んでもらえません。

最後が試験に合格した者の囲い込みです。

試験に合格したから必ず入社してくれるとは限りません。

最も危険な時期が年末年始です。

年末年始には親戚や様々な友人などと話をする機会があります。

当然、就職先に関する話も出ます。

話を聞いているうちに気持ちが揺らいだり、お節介な親戚縁者が知り合いの企業を紹介したりと誘惑の罠がたくさんあるのです。

そこで、年越し前にイベントを行い年末年始あるあるの誘惑の罠について先手を打って話をしておくことをお勧めしています。

合わせて、年始にもイベントを行い入社の意志が揺らいでいないかを確認することも重要です。

参考までに高校生には3月31日までは、アルバイトはもちろん研修等を行うことも禁じられています。

忘年会や新年会でアルコール無しの時間帯をつくり、例えば、ボウリングやビンゴゲームなどの遊びを通じて交流と歓談をはかる等をお勧めしています。

今年は3密にならないように配慮が必要ですが・・・

ここまでルールとスキームをご紹介して来ましたが、メルマガでは伝えきれない情報やテクニック、ノウハウが沢山あります。

チャンスを活かして高校卒、専門卒、短大卒、の新人を採用してみよう!とお考えになったならば、ぜひ、相談窓口までお問合せ下さい。

そうそう、肝心なことを忘れていました。

労働関連法令のコンプライアンス違反がある企業は新卒の採用が出来ません。

不安でしたら、会員特典のコンプライアンス診断と採用関連診断をお申込み下さい。

それでは、また、来月をお楽しみに。

 

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