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森田のワンポイント・コラムVol.11

漸く、朝晩には秋の気配を感じるようになりましたね。

そして、今年も秋の全国交通安全週間(9月21日㈪~30日㈬)が始まりました。

運動の重点項目には「子供を始めとする歩行者の安全と自転車の安全利用の確保」と「通勤のマイカー・バイク、営業車両の不用意な生活道路の走行、歩行者、自転車の多い場所での無理な運転の禁止」が掲げられています。

今月は全国労働衛生週間の準備月間ですから、交通事故等による労働災害(通勤災害と業務災害の両方)の防止を安全衛生活動の一環として、しっかりと取り組んで下さいね。

さて、採用をテーマにした情報提供シリーズの第4弾、今回は人事制度(等級、評価、処遇、教育)、特に評価制度のPRにより社会性の高い人材を採用する、をテーマにお話をします。

念のため、人事制度について共通の認識にしておきましょう。

人事制度とは企業が従業員を管理するためのしくみのことです。

主なものに等級制度、賃金制度、評価制度、教育制度、福利厚生制度、退職金制度、などがあり、それらは、就業規則や各種規定、規程によって示されます。

人事制度は求職者が就職先を決定する重要な要素だと言えます。

就職活動で求職者はハローワークの『求人申込書』及び『青少年雇用情報シート』により人事制度の情報の一部を収集し、採用試験等を申し込む企業を選定します。

ご存知だと思いますが、リクナビやマイナビといった就職ポータルサイト、インディードのような求人情報の検索エンジンサイトは、ハローワークへ求人申込書を出しているからこそ反響が見込めるという仕組みであることからも『求人申込書』と『青少年雇用情報シート』で如何に人事制度をPRするか?が求職者を振り向かせるための最重要事項だという訳です。

それでは本題、社会性が高い人材はどのような人事制度を求めるのでしょうか?

代表的なものとして、次の10をご紹介します。

  • キャリアパス(等級等を含む)が明示されていること。
  • 職務における役割や責任が明示(職務記述書、責任権限規程、など)されていること。
  • 役割や責任の履行度合を評価するしくみ(評価制度)があること。
  • 役割や責任の履行に必要な知識や技術を高める教育訓練の機会(教育制度)があること。
  • 仕事に直接的に関係する専門知識や専門技術では無い、ヒューマンスキルを向上する教育の機会(教育制度)があること。
  • 職位における役割や責任を履行するために必要なマネジメントスキルを習得する教育の機会(階層別教育制度)があること。
  • ライフプランやキャリアプラン、日常の悩みや問題等の解決を支援してくれるメンター制度があること。
  • 報酬を客観的に決定するしくみ(賃金制度)があること。
  • 安全安心快適な職場環境づくりを推進する安全衛生管理制度があること。
  • ワーク・ライフ・バランスの実現に必要な過重労働防止やダイバーシティマネジメントを管理する制度があること。

貴社には10のうち幾つが整っていますか?

「こんなのは大きな会社の話だ!」なんて言う読者はいませんよね!!

もちろん、会社の規模や業種、経営理念、経営計画に適した内容で人事制度を構築・運用することは重要なことです。

しかし、事業規模が小さいから不要ということは絶対にありません。

社会性の高い人材は『律』と『和』を重んじます。

一見、社会性が高いように感じる、会社の都合に合わせて働く人材は『和』は重んじるかも知れませんが、時に『和』では無く『情』に流されて『律』を守らないことがあります。

『律』=会社で言えば、人事制度です。

『律』は明文化+説明と同意がされて運用できるものとなります。

つまり、社会性が高い人材でも人事制度という『律』を共有していなければ、社会性を適正に発揮することはできないということなのです。

まずは、前述10のポイントを踏まえた人事制度を整えましょう。

中でも、客観的な『評価制度』を構築して運用して下さい。

社会性の高い人材はPDCA=マネジメントサイクルにより働くことや成長することを求めていますので、『評価制度』は下記に留意して設計すると良いでしょう。

  • 評価項目は職務記述書と労働条件通知書で明示された職務や職能と相関性がある
  • 人事考課はライフデザインとキャリアプランも考慮した内容で行われる
  • 評価者は評価に必要な知識や技術を習得しており、評価に必要な観察と情報収集を行う
  • 評価には成果やテスト結果などを含む
  • 評価には社会人基礎力など人間力を含む
  • 評価にはワーク・エンゲージメントなど、健康管理や働く姿勢などを含む

そして、『人事制度』に関する情報を『求人票』と『青少年雇用情報シート』、公式採用ホームページや公式SNSに上手に掲載/投稿し、社内外へ計画的かつ継続的に発信します。

これにより、社会性の高い求職者(及びその候補者)を獲得(及び囲い込み)することが叶うようになるのです。

整理すると、

まず、人事制度を整える

次に、人事制度を発信する

ということになります。

どちらも、専門的な知識や技術を有する者が関わらなければ実現することは難しいのですが、外部の専門家に丸投げすることは絶対に止めましょう。

社内の担当者もしくは経営幹部が専門家の指導を受けながら、自分達の労務管理や雇用対策の力量を高めながら実現することが大切なのです。

人事制度の構築・運用と人材採用向上を実現するための支援は、SCT1%CLUBの会員特典やコンシェルジュメニューにより可能です。ぜひ、一度、相談窓口へご相談下さい。

本号はここまでとします。

 

最後に私が理事長を務めるQOL創研は、10月14日(水)に物流事業者向けのオンラインセミナー、2回目を開催します。

SCT1%CLUB会員のみなさまは聴講無料です。また、お仲間をお誘い頂いた方にはSCT1%CLUBから<素敵なプレゼント>を進呈します。

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