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森田のワンポイント・コラム Vol.21

~令和3年度全国労働衛生週間~

6月号では本号のテーマを『コロナ禍の社外営業と社内営業』と告知しましたが、優先順位の都合上、本号のテーマを『令和3年度全国労働衛生週間』に変更してお届けします。

 

全国労働衛生週間は厚労省が主唱する労働安全衛生法の遵守に関する2大イベントのひとつとして毎年実施されており、今年で72回目を迎えます。

協賛者に陸上貨物運送事業労働災害防止協会と港湾貨物運送事業労働災害防止協会があることからも分かる通り物流・運送の事業者にとって重要なイベントです。

 

毎年、9月1日~9月30日の1か月間が準備月間、10月1日~7日の1週間が全国労働衛生週間となっています。

次のURLから実施要項をダウンロードして詳細を確認して下さい。

 

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19768.html

 

特に施要項P3~P7に渡って記載されている『準備期間中に実施する事項』が重要です。

物流・運送事業者においては『(ケ)d陸上貨物運送事業における自動化や省力化による人力への負担の軽減』に取り組む必要があります。

もちろん、自動化や省力化の方法には設備投資を伴うことも多く簡単ではないことは承知しています。

しかしここで「変化への対応、幼児化はダメですよ」とウェビナー等でお伝えしていることを思い出して下さい。

(ケ)は腰痛予防対策ですから自動化や省力化とは異なること、例えば、ラジオ体操やストレッチ、筋力トレーニングなどの着眼点から腰痛予防を推進する、といったことでも結果として、腰痛予防への取り組みであれば良いのです。

加えて、可能な事業者においてはパレット&フォークリフト、リフターやドーリーの活用などを検討して下さい。

陸上貨物運送事業を名指しして、このような取り組みを促している理由は陸上貨物運送事業者では腰痛を理由とした労働災害が多く発生しているからなのです。

また悪意の有無は別として、腰痛という労災の労災隠しが散見しているからなのです。

私の知り得るところでは、令和3年度は労基署による臨検が計画されています。

適正化事業の巡回指導における項目一覧にはありませんが、正しく取り組みましょう。

一部の物流・運送事業者には未だに「運送会社は国交省の言う事を守っていれば大丈夫だ」のようなことを言う方がいらっしゃいます。

しかし、国交省は『事業』に対する許可判断の基準、厚労省は『開業』に対する許可判断の基準、で調査や指導を行っています。

まず、『開業』に対する許可を得る、次に『事業』に対する許可を得る、という手順になりますので厚労省、すなわち労基署から合格点を貰うことこそ

優先順位1位なのです。

だから、労基署の監督官には警察官と同様に『違反者や容疑者を逮捕する権利』が与えられているのです。

労働安全衛生法の遵守、しっかりとお願いします。

もうひとつ、準備期間中に実施するア重点事項で本年度ならではの事項についてお伝えしておきます。

それは、実施要項P4(ウ)新型コロナウィルス感染症の拡大防止に向けた取組の推進に関する事項aとbです。

この項目は人材の離職防止と新規獲得にとって重要ですので、ぜひ、取り組みましょう。

取組内容を端的にお伝えするならば『新型コロナウィルス感染症拡大防止対策に取り組む、そして、それをHPやSNSなどにより社外に発信する』となります。

感染防止対策の具体的な内容としては、

①厚労省が示す『取組の5つのポイント』に取り組むこと

②厚労省が示す『職場における新型コロナウィルス感染症の拡大を防止するためのチェックリスト』を用いて、現状分析を行い課題を可視化し目標と計画を立てて具体的な取り組みを進めること

のようになります。

『取組の5つのポイント』『職場における新型コロナウィルス感染症の拡大を防止するためのチェックリスト』はインターネットで検索すると入手できます。

もしも、見つからない場合には事務局へお問合せ下さい。

また、取り組みへのアドバイスなどをご希望であればメール+Zoomにより対応させて頂きますので、同様に事務局までご連絡下さい。

全国労働衛生週間は重要なイベントです。

本メルマガではほんの一部しかお伝えできておりません。

まずは、実施要項をしっかりとお読み下さい。

そして、取り組みについてご不明な点や労基署の臨検について不ご安なことがあれば、遠慮なく、森田までご連絡下さい。

本号はここまでとなります。

 

最後にご報告とお礼を。

私、今年に入ってから体調を崩してしまい、外科手術と治療のために8月上旬から8月いっぱい、お休みを頂戴しておりました。

手術は無事に成功、術後の経過も良好です。

今後しばらくは定期的な通院と投薬による治療が必要ですが、命に別状はありませんし、仕事にも影響はありません。

このような理由から7月号のメルマガをお休みさせて頂きました。

申し訳ありませんでした。

また、このことを事前にお伝えさせて頂きました一部の会員様には多大なるご協力を頂き、誠にありがとうございました。

心より感謝申し上げます。

みなさまには引き続きのご支援ご協力のほど、宜しくお願い申し上げます。

 

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